入川 枕が皆さんと漫画との縁を1つずつ丁寧に結ぼうとする本企画。
第5回は杉戸アキラさん作「MOMOモモーthe blood takerー」です。
モモ・ペルセフォーネ・ドラクリヤ |
御子神 京吾(みこがみ けいご) |
書籍情報
出版社:集英社
レーベル:ヤングジャンプコミックス
連載状況:完結
単行本:全9巻
「紙で読んでいる漫画」の企画概要はこちらの投稿をご覧ください。
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3つでサクッと!推しポイント
1.2人が築く多様な関係性
御子神 京吾は、警視庁 武蔵野署 刑事課 強行犯係 警部補。
街を騒がせる同じ手口の殺人事件。
被害者の遺体は、どれも全身の血液を抜かれていた…。
凄惨な事件の真相を追う御子神 京吾は、捜査の最中、致死に容易い傷を負ってしまう。
宿願を果てせず終わるかと思われた彼の人生。
しかし、目を覚ました彼を迎えたのは、華奢に見える少女のくちづけだった。
「主」を自称する少女と命を拾ったアラフォーの「元」刑事。
2人の築く関係は、主従か、親子か、はたまた…。
外見の年の差が、物語の要所で可笑しく働きます。
細腕に握られた武器はいったい…?(ネタバレ防止で5巻を掲載。) |
2.コマに収まらない戦闘の物量
「blood(血液)」に「主従」とくれば、この物語に何が潜むのか、考えが及ぶ方も少なくないのではないでしょうか?
彼ら、彼女らの能力に総称はあるものの、一括りにするには少々何でもありが過ぎます…。
作中で何度も起こる戦闘、枕が着目したのはコマからのはみ出し方です。
規模の大きい技を放つ時、キャラクターが普段とは少し違う表情や装いを見せる時…。
コマからのはみ出し、枕が読んできた作品では、このような使われ方が多かったです。
皆さんの知っている作品ではどうですか?
「MOMOモモーthe blood takerー」では、敵同士が至近距離で切り結ぶスピーディーな場面でコマからはみ出しています。
互いに本領を発揮する前のぶつかり合いだったにも関わらず、躍動感溢れる見事なはみ出しでした。
何でもあり過ぎる能力の数々も相まって、はみ出し方も十人十色です。
ぜひお気に入りのはみ出しを見つけてみてください。
3.読み進めるのが楽しくなる扉絵
全9巻の「MOMOモモーthe blood takerー」。
時折、扉絵が描かれているのですが…扉絵のモモちゃんがとにかくカワイイ!
10巻に満たない物語ですが、それなりの数のキャラクターが登場します。
しかし、モモちゃんだけ明らかに扉絵で描かれる回数が多いのです。
本編の流れとは関係なく、ただカワイイお洋服着せてもらっている事もしばしば…。
モモは帽子をかぶってるバージョンの他、色々作りました 一番デザインで時間かかってます
「MOMOモモーthe blood takerー」2巻 ー初期デザイン集ー 杉戸アキラ
巻末の初期デザイン集内でのコメントからも、モモちゃんへの愛情が伝わります。
モモちゃんのカワイイ扉絵は不規則に登場します。
作品を読み進めながら探してみてください。
最終巻の2人。どのような関係が築けたのでしょうか? |
まとめ
いかだでしたか?
「もののがたり」以来のバトル漫画の紹介でした。
早いもので「紙で読んでいる漫画」の企画も第5回。
先ずは第10回を目指して、更新に励んで参ります。
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