久しぶりの更新になってしまいました。
適応障害と向き合う中で、症状の回復には休養期、リハビリ期(回復期)、調整期の3つの時期がある事を知りました。
今回は、この3つの時期に合わせて、経過報告をさせて頂こうと思います。
適応障害について書いたり、不安に駆られて片っ端からネット検索をしたり…。
当事者になってから、同じような症状を抱える人の多さに驚きました。
一連の枕の投稿が、自分と同じように片っ端からネット検索をしている誰かの目に留まり、少しでも安心材料になる事を願います。
この記事を書いた人
発症
7月の中旬、枕は職場に向かうことが出来なくなります。
以前から「出社したくない」と思うことは多々ありましたが、その日のそれは具合が違いました。
普段なら「こんな事でいちいち有給を使っていたらキリがない」と気持ちに折り合いをつけて支度を始める場面です。
しかし、この折り合いすらつかなくなってしまいました。
上司に状況を報告し、その日は欠勤。
翌日に受診した病院で適応障害と診断されました。
人生で初めて診断書を出してもらい、休職期間に突入します。
休養期
職場を離れて気が付いたのは、身体からのサインはとっくに出ていた、ということです。
頻発するめまい、不安と緊張の高まりから起こる腹痛、眠れない夜と中途覚醒の朝を繰り返す日々…。
振り返れば、これらは全て適応障害の予兆でした。
最初の1~2週間をひと言で表現すると、虚無に集束します。
1~2週間とは書いたものの、真に虚無だったので、正確な期間は分かりません。
最初期の数日は、全く何もせず、ただ横になっていました。
眠くはないが行動する気力もない、といった感じです。
もう職場に行かなくていいと身体が認識し始めると、ようやく安堵を覚え、体調と食欲が少しずつ戻ってきました。
睡眠も安定するようになってきます。
まともに眠れるようになってくると、体力も戻ってきました。
体力の戻りと共に、行動する気力は湧いてきます。
ただ、この頃は気持ちが向いた事だけをして過ごしていました。
具体的に、且つ、包み隠さず書くと、思考を放棄して延々とRPGをプレイしていました。
枕が実際そうでしたが、この時点で焦って仕事や先のことを考えても回復が遅れるだけです。
とにかく頑張っている自分を労わってあげてください。
お高いアイスを食べさせてあげる、ずっと観れていなかった映画を観させてあげる、何でもいいです。
それだけでいいので、ゆっくり過ごしてください。
リハビリ期(回復期)
気持ちと身体が落ち着きを取り戻すと、1日の内にできることが増えてきます。
枕は写真展に足を運んだり、実家の家族に会いに行ったりしていました。
人と話すこと自体がストレスの原因の1つだった枕にとって、人と接する機会を設けられるようになるのは、大きな回復傾向だったと思います。
帰省の最中に「もの書き」も再開することができました。
リハビリ期に入ると、少しずつ余力が生まれ、○○がしたい、と欲が出てきます。
今まで無理をさせてしまった自分のワガママを聞いてあげてください。
十分にワガママを聞いてあげると、仕事や先のことを追々考える時、心身も付いてきてくれると思います。
調整期
枕の現状が調整期に該当します。
自分のワガママに付き合い切ることで、状況を見つめ直す用意ができたのです。
導き出した答えは、退職と働き方の変更でした。
適応障害は、鬱病とは異なり、ストレス原因が明確だそうです。
枕の場合「職場」ではなく、「他人と関わる」という状況そのものでした。
詳細を書くのは憚られる為、大雑把に言ってしまえば、コミュニケーションがド下手なのです。
このまま休職していても、貯金を食い潰すだけで事態が好転しない。
「治った」と自覚しにくい心の問題、復職できたとして、再発がないと自分で断言ができない。
そもそも現時点で、復職できる感触が微塵もない。
ならば、働ける範囲から働き始めよう、と考えました。
休養期、リハビリ期を経て、現在はWEBライターとして働き始める準備を進めています。
枕は、社会人になってから、ずっと何かしら書いていました。
小説、短編、エッセイ、などなど…。
「いつかは仕事にしてみたい」と、最近はホームページを0から独学で作ったり、WEBライティングの通信講座を受けたりしていました。
「いつか」を「今」に早めたのです。
無謀な部分は多々あり、無策よりはマシ、ぐらいの状態ではありますが、不思議と心は穏やかです。
この平静を1日でも長く続けられるよう、自分の選択が正解だったと思えるよう、進んで参ります。
まとめ
適応障害は、現状のままでは身が持たないと気づく良い機会でした。
発症した当初は、不安しかありませんでしたが、現在は先を見て動き出せた希望もあります。
心身がブレーキを掛けてくれたお陰です。
この記事を読んでいる貴方が適応障害で苦しんでいて、療養の先に何か決断を見出せたその時は、その決断が幸多きものになりますように。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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